今回は夢を持っている&夢をかなえたい全ての人に読んでほしい本、
『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』についてご紹介します。
ドラマやアニメ化も!
2007年『夢をかなえるゾウ』
2012年『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』
2014年『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』
2020年7月『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』
4シリーズが刊行されており、大人気の書籍です。
ドラマ化、アニメ化、ゲーム化までされています。
物語としての側面もありますが、この本の本質(すごいところ)は
”夢を叶えるために必要なこと””大切なこと”がギュギュっと詰め込まれていることです。
著者の水野敬也さんは本作のほか『人生はニャンとかなる!』『LOVE理論』など多数の著作があり、他にもコラムや漫画の原案、映画の脚本まで手がけるという多才な方です。
4作目『ガネーシャと死神』
さて、そんな大人気シリーズ『夢をかなえるゾウ』ですが、なぜここで突然4作目の紹介なのか。

普通1から紹介するんじゃないの…?

だって最近読んだのが4だから!

・・・・・・
1〜3ももちろん素晴らしい著書で、読んだ時は感動し、人生が変わったと言っても過言ではありません。
いずれそちらも紹介したいとは思いますが、今回は記憶に新しい4からご紹介します。
1〜3とは毛色の違った展開の作品となっています……!
主人公は余命3ヶ月!

『夢をかなえるゾウ』シリーズでは、インドの象の姿をした神様「ガネーシャ」が登場し、主人公の夢を叶えるために数々の課題を出していきます。
1〜3ではそれぞれ「成功したい若者」「売れたい芸人」(←我が家にもいます…!)「幸せになりたい女性」が主人公となり、ガネーシャの課題をこなしていくことでさまざまなことに気づき、克服し、夢を叶え、幸せな未来を手にしていきます。
さて、本作4の主人公は「余命3ヶ月を宣告されたサラリーマン」です。
1〜3の主人公たちと違い大きな夢も将来もありません。
”絶望的”と思われるこの状況で、ガネーシャはどんな課題を出し、どんな夢を叶え、何を教えてくれるのでしょうか?
ガネーシャの課題

今回は物語の詳細については詳しく触れませんが、ガネーシャが出した18の課題の中で、特に心に響いた課題を4つだけ紹介します。
1.大きな夢に向かう小さな1歩を、今日踏み出す。
ガネーシャがこの課題を出した時、物語の中で時刻は夜23時を過ぎていました。
今日という日は残り1時間もありません。
この短い残り時間で主人公は思い切ってその一歩を踏み出します。
そしてその行動が主人公のそれからの日々を大きく変えていくのでした。
「今日」踏み出すこと=すぐに実行することの大切さを感じました。
2.自分の体に感謝する
たとえ寝ている間もダラダラ過ごしている間も体の機能は24時間休むことなく働いて、私たちを生かしてくれています。
そんな自分の体を休ませたり、労わることも必要です。
決して無理や無茶をしないこと。
痩せてても太ってても、たとえ病気を抱えていても、頑張って自分を支えてくれる体に感謝しましょう!
そしてもう一つの意味は自分の手足のように働いてくれている同僚や家族にも感謝することです。
赤の他人に何かしてもらった時は感謝するのに、普段から助けてもらっている身近な人への感謝を忘れがちです。
もう一度感謝の気持ちを思い出して、労ったり、感謝を口にすることがとても大切です。
3.限界を感じたときに、もうひと踏ん張りする
自分で勝手に限界を決めて、それ以上頑張っても無駄だと思うことがあります。
自分が思う限界を超えて、これ以上頑張れない所まで頑張って、やっと初めて本当の限界がわかるのです。
自分の限界を勝手に決めない。
自分が思っている以上の事ができると自分を信じて、あともう少し頑張ってみること。
そうすれば、新しい自分に気づけるかもしれません。
普段頑張らない私なので、ハッとさせられました。
4.つながりを意識する時間を持つ
これがこの物語の肝かもしれません…!
私はこの課題が一番胸に沁みました。
『つながりを意識すること』とは

自分や親しい人の「死」をどう捉えれば良いのか。
それがこの物語の最大のテーマではないかと思います。
多くの人がその答えを知りたいのではないでしょうか。
私もそうです。
答えと言うものはないかもしれない、けれども、この物語では考え方の一つを示してくれたと思います。
途中から私は涙が止まらなくなりました。
(この本を読み終えるまでにティッシュ1箱分は泣きました。)
この物語の中で語られる「つながり」とは何なのか、ここでは詳しく説明しません。
ぜひ実際に読んでいただきたいと思うからです。(ごめんなさい!)
死ぬことは怖い

涙が止まらなかったのは、「死」を自分自身の体験に重ね合わせたからです。
私が初めて経験した”身近な人の死”は、父でした。
もう20年前になります。
突然亡くなってしまいました。
昨日まで同じ世界に生きていたはずなのに、父はもうどこにもいない。
心も体もこの世にないという現実が信じられず、夢を見ているような、ふわふわした気持ちがしばらく続きました。
最初はショックで悲しくてよく泣いていましたが、そんな時期が過ぎた今でも「死」と言うものがわからず、戸惑います。
母は88歳になりました。
父の死後、ずっと1人で頑張ってきました。
健康には人一倍気をつけてはいましたが、一昨年怪我をして以来
「もうダメかもしれない」
と弱音を吐くようになりました。
私は母の死が怖いです。
いつか来ると分かっていても分かりたくありません。
少しでも健康になって、楽しい経験もまだまだたくさんして欲しいです。
1日でも長生きして欲しい。死んでほしくない。
けれどそれが叶ってあと10年、20年元気に生きられたとしても、いつか必ず別れの日は来るでしょう。
その時の覚悟なんて考えたくもありませんでした。
私の中で「死」は悪で、遠ざけるべきものでした。
死神の教え

この本の中に登場する死神はこんなことを言います。
「死を憎しみ遠ざけようとすればするほど、死の恐怖は高まっていく」
この考え方には腑に落ちる部分もありました。
もちろん医学の進歩は素晴らしいものだし、助かる命は助かった方が良いに決まっています。
それでも、いつか来る終わりの日には心穏やかでありたいとも思います。
もしも、母にその日が来た時、心穏やかでいれると良いのですが、きっとそうもできないでしょう。
その時は悲しみに明け暮れるでしょう。
けれどこのことを覚えていれば、いつかは穏やかな気持ちになれる気がしました。
私自身もいつか死にます。
50歳ですから、もう流石に余命の方が短いと思います。
もしかしたら明日、突然の事故や病気で死ぬかもしれない。
やり残したことがないように1日1日を精一杯生きること。
なかなか難しいですけどね。
死はいつも近くにあるのだと思って過ごしています。
死ぬ前に後悔しないために

死神は死期が近づいた人のそばにやって来ては、その死を見届けてきました。
その死神が、死を間近にした人間がどんな後悔をするのかを教えてくれました。
- 本当にやりたいことをやらなかったこと
- 健康を大事にしなかったこと
- 仕事ばかりしていたこと
- 会いたい人に会いに行かなかったこと
- 学ぶべきことを学ばなかったこと
- 人を許さなかったこと
- 人の意見に耳を貸さなかったこと
- 人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
- 死の準備をしておかなかったこと
- 生きた証を残さなかったこと
私はできていないことばかりでした。
(実を言うと、何が本当にやりたいことなのかもわかりません)
できることは今すぐにでも始めなければならないと思いました。
みなさんはどうでしょうか?
夢をかなえるゾウの魅力

今回は「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」を紹介しました。
このシリーズを1つでも読んだことがある方はお分かりだと思いますが、こんな深刻なテーマではありますがとてもコミカルで読みやすい本です。
為になりつつ、ストーリーも楽しめる展開となっています。
ガネーシャはダジャレ好きで押しの強い関西弁のおっちゃんという感じのキャラですが、
実践的な課題を出し、偉人の例をとって課題の重要性をわかりやすく解いてくれます。
この深刻なテーマにあのガネーシャがどう向き合っていくのか。
まだ読んでいない方はぜひ読んでいただきたい1冊です。

まだの方は1〜3もぜひ!
人生観変わりますよ♪